エピメニデスのパラドックス/The Epimenides paradox

2010.10.16 – 17 環境芸術学会第11回大会 展示発表

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表面に見える形とその奥に隠れた法則の間を行き来する、謎解き的な表現によって、人間の知性を刺激し、人間が本来持っている「感性」と「知性」の融合を目的とした一連の空間作品のひとつ。

知性の象徴として、日常見慣れた記号「カタカナ」をテーマに、文字と文字の「隙間」を、単純な図像学的技法「図と地」の反転によって、形体としてとらえなおした。

見て触れる固まりになった「隙間」と、空間になった「カタカナ」との関係は、パズルのピースがぴったりはまるような、秩序があらわれる時のワクワクする感じをあたえる知的な遊具となった。

「自然との距離感」という本大会のテーマから、モチーフを「ワタシ ハ ウソツキ」という単純な文章としました。これは一見、何の変哲も無く読み流してしまいがちですが、よくよく考えてみるとその意味は、はげしく揺れ動く。

自然は秩序正しく、常に整然と存在しているように見えますが、そこここに、このようなパラドックスがひょっこりまぎれこんでいる。本作品はそんな発見を促すきっかけとなることを目指しデザインした。

また、主な素材に合成紙を使用することで、折りたため持ち運びやすくした構造は、ブルーノムナーリの「旅のための彫刻」へのオマージュともなっている。

サイズ:H 790 × W 400 × D 200(mm)
素 材:合成紙など
協 力:(株)ユポ・コーポレーション(敬称略)